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2017/11/27

短歌人同人1 その4 2017/11 #短歌

 宅急便を出しにゆく。
 ついでに長浜海浜公園へ。
 車からスケボーを出す。
 軍手を嵌める。
 広場で滑る。
 小振りな坂がある。
 思い切って天辺から滑る。
 スピードがつく。
 最後平らに戻るとき、ぐらつく。
 これが怖いので避けてきた。
 転ばない。
 そのまま勢いで、平らに四十メートルは進む。
 

 五人の作者の歌、五首を。

 叱咤かつ激励をして食ませたる老いの餉(け)の嵩とりの餌(ゑ)がほど
           武下奈々子

 リアリティがある。いつ自分のことになるか、そう読む者に思わせる。叱咤激励する方か、される方か、それはわからない。

 吾子にとりて礼拝はいかなるかニコニコと席に坐りをりしが
           水島 和夫

 キリスト者の作者。旧約聖書を題材に色々考える歌が一連に並んでいる。考える。一方、息子はどうなのかと、ふと思へば、ニコニコと席に坐っている。

 晩秋まで野球シーズン感情的日々の長さに耐えがたく在る
           谷村はるか

 広島リーグ優勝の歓喜。一転、クライマックスシリーズでの惨憺。そして日本シリーズが感情を揺さぶる。熱烈な野球ファンの作者には、耐えがたいほどの日々。

 パイナップルは追熟しないと聞きてより冷蔵庫にて腐敗に向かう
           生沼 義朗

 ほぼ量子論。追熟するとして見届けると追熟する。しないと聞いて見届けると、追熟せずに腐敗へ向かう。量子論では壁抜けさえ成立する。

 ふた泊の旅をはる頃わが肩にあたまをのせて眠る少年
           紺野 裕子

 子どもも少年少女も、起きているときは躍動し、止まると瞬速で寝る。これが大人になると、しだいにスローになり粘りが出る。老年になると、専ら肩を貸すことが大切な仕事となる。

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