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2017/12/01

短歌人同人1 その8 2017/11 #短歌

 暗い。
 目が覚める。
 今さっきまで夢をみる。
 奈良に居る卓司の苗字が出てこない。
 それを思い出そうとしている。
 アメリカからの長年の親友。
 そうそう、岡田。
 夢の中で思い出す。
 これで頭は大丈夫と思い、起きることに。
 暁闇。
 ゆっくりと夜明の気配あり。
 寒っ。


 四人の作者の歌、四首を。

 ミサイルや核より大き活字もて桐生祥秀一面を占む
           林  悠子

 歴史上、日本人が初めて百メートル十秒を切る。其の時期、北朝鮮の核問題が勃発していたことも歌から分かる。わたしたちが茂吉の歌を見るように、後世の人がこの歌を見ることになるかもしれない。

 茂りたる茗荷の間(あひ)にホトトギス二輪ひらきし朝をよろこぶ
           染宮千鶴子

 単純にして明快。無駄な言葉は無く、イメージが鮮明に浮かぶ。調べにも過不足がない。つまり、とてもいい歌。たった二輪のホトトギスが浮き出してくる。

 電車にも体臭強きものがゐて機械油の臭ひさせけり
           梶  俱認

 狭い車内なので臭いは籠る。学者によれば、アフリカ・ヨーロッパでは、ほぼ全員がワキガだといい、日本は一割五分ほどだという。だから目立つわけで、作者のように機械油の臭いと思い共存したい。

 一日は何ごともなく終りたり沈む夕日に手を合わすなり
           石川 良一

 とうに村は絶えたと詠いつつ、廃屋の目立つ寒村で、作者はお百姓をつづけている。何事もなく終わる一日、夕日への礼拝。ミレーの落穂ひろいを彷彿とする。

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