2017/12/06

短歌人会員2 その3 2017/12 #短歌

 快晴。
 窓から富士山も見える。
 頂上の数センチほどが。
 
 今朝夢をみる。
 短歌人の主だった人たちが二十人ほど、横一列になって立っている。
 何かをする準備らしく、にこにこ賑やかにしている。
 小池光さんが端にいて、わたしの方に来る。
 藤原龍一郎さんもいる。
 そんな夢。
 小池さんと藤原さんが一緒に夢に出てきたのは初めてのような気がする。
 なんだか嬉しい夢。


 四人の作者の歌、五首を。

 朝毎にテレビ体操の女子ら美し 選ぶともなしにわがタイプあり
           大原  昭

 嘗ては日体大出の体操選手だったりしたが、今はどうなのだろう。体躯がしなやかでまことに健康的である。三人、四人のなかで、わがタイプあり。艶のあるお洒落な言い方。美しは、はし。

 秋刀魚の腸(わた)ひき抜くときにふつつりと何か断たれし感触のあり
           佐々木順子

 秋刀魚は生きてはいないけれど、腸は腸。臓器である。小さいながら、日常のささやかな解剖のようなもので、下の句の作者の感覚は分かる。

 ビン捨つる音のさぶしゑ 貝塚に縄文人もかく聞きにけむ
           桐江 襟子

 貝殻の音とビンの音が似ていることに着目して、作者は想を得た。時代感覚も壮大で、思うだけで楽しくなる。用済みの貝殻。他にリサイクルのしようは無いけれど、一か所に重ねて捨てたのだ。

 わるい夢見るよ二度寝は 半世紀生きたるやうなことを子は言ふ
           同

 男子校を卒業し予備校へ通う息子。すると作者はまだ半世紀は生きていないことになる。たぶん。その相対年齢から、下の句が作られている。この年齢なら、すべての知識は既に息子に備わっている。

 けふこそは死ぬ日なのかと問ふ母にまだまだ生きよと言ひし日ありき
           古川 陽子

 死の床にある人が、今日こそは死ぬ日かと問う。こそが意味深い。死に面と向かって、今日こそは、と言う。その分析、諦念、決心、受容、どれを取っても母上の見事さが際立つ。

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