2017/12/11

短歌人会員1 その2 2017/12 #短歌

 昨日は、東京歌会、そして忘年会。
 六十六首。
 何人かは欠席があったけれど、これを四時間で批評する。
 一首、三分。
 司会を始め、全員がアドレナリンをフラッシュさせつつ臨む。
 テキパキと、しかし一首一首充実した批評になるから、驚き。
 「私語はやめろ。」
 と、司会の小池さんの叱咤が飛ぶ。
 怒ると怖い。
 なんとか時間内に無事終了。
 歩いて、池袋西口のライオンへ移動。
 忘年会。
 しばらく体調を崩していた蒔田さんが、元気に乾杯の音頭を取る。
 小池さんの隣片方は、誰も座らないのでわたしが座る。
 シャンパンが美味い。
 ビールが美味い。
 日本酒もある。
 牛道さんが、徳利を手にやってくる。
 中地さんも元気。
 依田さんも元気。
 斉藤斎藤さんも元気。
 ありがたい。
 夜が更ける。


 四人の作者の歌、六首を。

 きゃんぺーんひとりおのれに課し秋の出血だいさーびすの外交
           鈴木 杏龍

 仕事上の人間関係でサービスをした、という内容を歌にしている。しかし、杏龍さんの作風に、サービスは似合わない。歌としては面白い。が、実生活の無理が、やや歌の無理に繋がっている。

 もんくなどつけようもない宴会のゆくすえ刺し盛りのなまがわき
           同

 宴会は悪くない。文句の付けようはない。しかし時間が経つと刺身も乾く。下の句は、塚本邦雄の語調に学んでいる。言い切りが小気味よい。

 この家が演じるコント飼い犬の次郎と母が怒鳴り合うまで
           大平 千賀

 実家の様子。怒鳴り合っても、あくまでもコント。ちょっと怒る振りをする母と、それに完全に同町する次郎。家はステージ。まで、に含みがある。

 雨ニマケ風ニモマケテイモウトニクチヅケサレルアニニナリタイ
           辻  和之

 宮沢賢治の妹トシは、死の床で、「あめゆじゅ とてちて けんじゃ」(雨雪取ってきて頂戴)と賢治に言う。辻さんはそれを裏がえして詠う。思えば思うほど、人は賢治に成り難い。

 貌のゐる川面に石を蹴飛ばして犬にちかづくかなしいかほの
           同

 川辺にいる犬の貌が川面に映っているとしても、貌のゐる、という初句はインパクトがある。かなしい貌をした犬である。

 板柳その町の名こそ悲しけれ無知の涙のなみだ滲みて
           黒田 英雄

 連続殺人犯永山則夫の生地。網走で則夫を含む子供4人は捨てられ、飢餓同然の生活を送る。後に板柳に引き取られる。『無知の涙』は永山則夫と置き換えて読みたい。書名に括弧が無いのはその為。

コメント

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No title

おぉ、小池さんの怒鳴る声、聞いたことがありませぬ。怖いのですねぇ。。。
アドレナリンが出ますよねぇ、歌会。
蒔田さんも中地さんもお元気そうでよかった!
小池さんの隣、わたしも座りたーーーい!

No title

みんな元気!
あたらしい人もたくさん入った。
こわいよう~~。小池さん怒ったら。
わたしの嘗て居た青南の歌会みたいな、緊張感だったさ。
清水房雄先生が、雷鳴のように怒られるのよね。小市先生も。

歌会も、忘年会も愉しかった!