2017/12/14

短歌人同人2 その2 2017/12 #短歌

 晴天。
 微風。
 海は静か。
 朝晩は冷える。
 平成二十九年は刻々と終わりに近づく。
 今年は、遠藤賢司が亡くなった。
 わたしはこれだけ生きて、結局「カレーライス」が一番。
 カレーライスと三島由紀夫の割腹。
 今年は鹿児島で一度だけ歌う機会があった。
 アベとトランプのせいで暗いニュースが多い。
 そのなかで、広島高裁の伊方原発三号機運転停止命令が、希望を繋いてくれる。
 司法が生き残っていたと知るだけで、年を越せる。


 六人の作者の歌、六首を。

 どこの血を引いてゐるかと問はるればミトコンドリア・イヴの裔と答へむ
           春野りりん

 約二十万年前の、現生人類最古にして唯一人の女系祖先。すると、ヘイトも人種差別も北朝鮮も、まことに狭量な話に聞こえてくる。同じ裔、そして同じ人間。

 あまり苦しまず死ぬらしい猫などの小動物は癌においても
           松木  秀

 万象の不可思議に触れるような話。執着に執着を重ねる人間に比べ、猫などは最初から無抵抗自然の生き方である。余談であるが、だから、わたしは#肉球新党に入党した。

 いのししとの攻防戦を実演す農婦六年生のSさん可笑し
           竹内 光江

 作者は五十年目のクラス会に来ている。農婦になって六年目のSさん。農業に猪は天敵。互いに鎬を削る。しかし、生活に根差しているから、明るい実演になる。

 草木より虫の声ごえ立ちのぼりそらみつ大和の空高くなる
           荒井 孝子

 作者はどんな場所にいるのだろう。空が高くなるには、広い場所にいることが前提として必要である。調べもよい。広大な自然が目に浮かぶ。

 わが持ち株ストップ高となりにけり秋雨の降るひと日の僥倖
           野村 裕心

 短歌人で株の歌を読む人はこの作者くらいである。希少な価値がある。やったことのない、縁の無い物事は、誰でも興味がある。どんどん詠ってもらいたい。

 「カキフライ始めました」の看板に勝手に体は吸い寄せられる
           上原 康子

 分かる。非常によく分かる。季節感もあり、プチ贅沢感もあり、わたしも体が引っ張られそう。中地俊夫さんを先頭に、塩竃神社を下ってからカキフライの美味い店に入ったのを思い出す。

コメント

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No title

わたしたちって、カラオケに行ったことないよね。私自身、もう二十年は行ってないかもしれない。ちてつさんの「カレーライス」聴いてみたいな^^

No title

はい、
いつか、ギターの弾き語りで。ーー;

学生のころ、カレーライスの遠藤賢司の♪をそうとう練習したなあ。