2017/12/17

短歌人同人2 その5 2017/12 #短歌

 快晴。
 白雲が美しい。
 真鶴半島、三浦半島、そして房総半島まで、遥かに見える。
 空気清澄。
 肉離れを起こして以来、初めてスケボーに乗ってみる。
 長浜の海浜公園。
 広場にスケボーを置く。
 左足を載せ、右足でタイルの地面を一蹴り。
 その瞬間、右脹脛にツーンと痛みがくる。
 止める。
 まだまだ、いけない。
 無理はだめ。


 三人の作者の歌、五首を。

 暗闇の底より水のかをり立ち眠りのすみの方(かた)、雨音す
           長谷川知哲

 半覚醒の状態は、音が先か匂いが先かなど、夢の中のようなもので、そんな気がするというほどのこと。聴覚は最も原始的な器官で、死んでも暫く聞こえているという。作者は雨音を聞き取る。

 かすかなる雨音聞こえ「せんたくもん」と隣に眠る妻はつぶやく
           同

 無意識に、妻が呟く。取り入れるのを忘れ、夜干しとなっている洗濯物を、眠りの中で思い出している。この後、夫は起き出して、洗濯物を取り入れに行くに違いない。

 しかすがに明日へとつづく想ひありハイボウルすこし薄めてもらふ
           三島麻亜子

 大概誰もが、生活も、時間も、明日へ続くと思っている。しかし改めて言われると、考えさせられる。英語ではハイボール。ボウルにするとお椀や深鉢になってしまう。カタカナ表記も大切にしたい。

 池の上の空低く飛ぶその影にみみの突起のまぎれもあらず
           時本 和子

 題は蝙蝠(かはほり)。あれは、暗くなり始めた空に曲線的に速く飛ぶ。集中して見ていないとすぐに見失う。それが、耳の突起を見たという。なんという動体視力。すばらしい。みて見たい。

 単三の電池ふたつを入れ替へて確かめてゐる「折口」の読み
           同

 歌詠みが上の句のように詠えば、電子辞書である。博識の時本さんにして、折口の読みを確かめている。わたしはてっきり「おりぐち」かと思っていた。先入観念も、五十年つづくのが凄い。

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