2017/12/18

短歌人同人1 その1 2017/12 #短歌

 晴れ
 白雲が多い。
 今日はビンと古紙の収集日。
 朝焼けの残る時間に出しに行く。
 日中、野鳥が鳴かないと思っていたら、早朝はまるで違う。
 競って鳴いている。
 この山にも留鳥がたくさん。
 寒さもこのくらいだろうから、野鳥の元気なことが確認できただけで嬉しい。
 東京は、今日一度に届かなかったという。
 この山は摂氏五度くらい。

 東京新聞に、伊豆半島の由来が書いてある。
 五百万年程の間に、四百キロほど北に動いて本州に接合したという。
 伊豆だけ土も植生も違う。
 今は、年に四センチ動いている。


 四人の作者の歌、六首を。

 看護大の学生二人わたくしにインタビューする「あなたの使命は?」
           有沢  螢

 この学生たちは勇気がある。全身不随の病者に、この質問をする。自分自身に明確な使命感が有る者だけが、質問できる。看護師になる時の儀式は奥深い。その理由の一端をみる思いがする。

 「無力なる自分の生を受け入れて差し出すことが使命」と答ふ
           同

 看護大の学生たちの質問が、真摯な探求心から出ていることを知る作者は、自己の本質を語る。受け入れて差し出すこと。彼女にとって、短歌表現は使命のひとつ。武蔵の五輪書、かもしれない。

 干し柿を作りし年月を思いおりあのとき父も母も若くて
           関谷 啓子

 古い写真はセピア色になっても残る。脳内イメージも残る。共有する人が居る限り、そのイメージは生き生きとしている。やがて自分の子が、これと同じことを言う時が来る。時は行く。

 感情を積みあげ崩し積みなおしときどき薄い味噌汁になる
           猪  幸絵

 卑近な生活そのものを詠ったようにも聞こえるし、人生そのものを俯瞰した歌のようにもみえる。薄い味噌汁が、一首に不思議な味を出している。うすい味噌味。

 骨ばかりの手を胸の上(へ)に蠟のやうに青白かりし弟を思ふ
           水島 和夫         墓参り

 衰弱して、或いは元気でも病気によって骨と皮ばかりになる。思うだに切ない歌である。作者は墓の前にいる。

 人間は生きてゐるだけで貴いと何度詠ひきいまもうたひぬ
           同

 差別も、ヘイトも、争いも無くなるほどの真実が詠われる。下の句の、過去から現在への時制転換の、素早く潔いところが共感を呼ぶ。

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