2017/12/20

短歌人同人1 その3 2017/12 #短歌

 農協の火災保険担当者が来る。
 台風時の雨漏りの件。
 原因は対象外だけれど、結果に対する修繕は認証、ということに。
 ありがたい。
 年始めに、保険をグレードアップしたことが効いたらしい。
 これで、雨漏りが止まる。
 ほっとする。

 冬が本格的になる。
 いつものことながら、寒い。
 身体はだいぶ慣れてきた。
 ぼくらも動物。

 
 五人の作者の歌、五首を。
 
 アサガホの枯れ果ててのち秋は来て口紅ぬらむクチビル寒し
           真木  勉

 おおと驚く。真木さんが口紅。理由は唇が寒いと。結句は事実と暗喩に掛けてある。例えば共謀罪などという法の下では、迂闊なことは言えない。赤い唇を想像して、少しぞっとする。

 生活は作品である 屋上に家族のふとんが並び干さるる
           木曽 陽子

 真っ当なステートメント。だれもが誇りを持って、互いにリスペクトを持って、日々の作品を生きたい、そう思わせる歌。木曽さんの歌は温かい。

       二〇一七年春のこと
 三十年を棲みてしゐれば東京もわがふるさとのひとつになりぬ
           花鳥  佰

 ふるさと、と詠われると啄木が直ぐ浮かぶ。時の中で、消える故郷もあり、生まれる故郷もある。人はDNAの中に故郷希求因子をもっている。

 夏休み終りてもなお家出せし一人戻らぬ新学期なり
           岩下 静香

 家出少年の一人として。決断の家出の後、幸せになるか不幸になるかは分からない。それぞれの人生。教師の心配は分かる。一人の人生として静かに祈るほかない。誰も同じ。

 たれもみな別々の死を待ちてをりくぐもり鳴ける山鳩のこゑ
           杉山 春代

 その通り。主観的には待っているわけではないけれど、そう言われればそうである。山鳩のくぐもった声を聞いて、作者は来るべき死を思った。

コメント

非公開コメント