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2017/12/30

短歌人同人1 その8 2017/12 #短歌

 快晴。
 無風。
 車を洗い、ワックスを塗る。
 世の中に、車を洗う人種と洗わない人種がいる。
 わたしは洗わない人種。
 ずぼらの極み。
 精神ブロックがある。
 とは言え、洗い、ワックスすれば、すばらしくピカピカになる。
 車を駆って、スケボーへ。


 六人の作者の歌、六首を。

 まつすぐに立てないらしいシャッターまで時間がかかるお見合ひ写真
           高澤 志帆

 人は誰しも、左右に微妙に傾いている。自分では気づかない。それが、らしい、となる。作者は写真館に来て、傾きを知ることに。

 頬っぺたを藪蚊に刺されこの三日間(ま)ぬけな顔で暮らし来にけり
           小林登美子

 老若男女問わず、これは辛い。間抜けな顔で、と居直るしかない。しかし、三日とは長い。蚋(ぶよ)なのだろう。

 年とともにそういうこともありますね体調戻らぬことを話せば
           ふゆのゆふ

 これだけで、医師と患者の話だということが分かる。セカンドオピニオンを必要とするのか、この曖昧さを諒とするのか、体の話は難しい。一首でいろいろ考えさせられる。

 山の端に日がひっかかっているあいだ稲田に稗を抜いているなり
           石川 良一

 お百姓は日の出とともに田に出て、日の入りとともに家へ帰る、という昔話そのままの景が広がる。稗が種をこぼしたら、翌年は稗田になってしまう。作者は丹念に稗を抜く。

 ダンゴ虫が穴を開けたと渡さるるカボチャを切るとき緊張しけり
           藤田 初枝

 カボチャは力を入れて一気に切る。もしもダンゴ虫が中に居れば、それを寸断するかもしれない。益虫にして可愛いダンゴ虫。作者は緊張する。

 メリル・ストリープが揺らしてゐた同じ耳飾りを買つてしまつた
           山下冨士穂

 口語そのものだけれど、自分自身の行いを、新鮮な驚きを持って述懐する。高齢の作者とメリル・ストリープの取り合わせの妙。

コメント

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三人の医師が

べつにセカンドオピニオンという気はなく、定期的に行く病院の医師三人が同じ内容のことを言ったのです、まあ要するに更年期にまつわるものだということ。更年期というより老化だということかな。

更年期とか老化は、まあ漢方が少し効くかもしれませんがその時期をやり過ごすというものみたいです。

No title

医者の話法というものがあり、正確を期すために、曖昧に聞こえる、そういう経験を、わたしも多々立ち会ってきました。

更年期、老化、どちらも上手く経過できたらいいですね。