2018/01/11

短歌人会員2 その2 2018/1 #短歌

 寒い。
 夜明け前、日の出を写真に撮りたいと言い、妻が出かける。
 わたしは読書。
 夜が明けて来る。
 晴天。
 朝日を浴びて、湾の向こう側の熱海、湯河原、真鶴が光っている。
 スマホをカメラモードにして外へ。
 海も山も町も、まことに綺麗。
 丹沢山がくっきりと見える。
 箱根連山の稜線越しに、山頂だけが見える冨士山。
 真っ白に。


 六人の作者の歌、六首を。

 「青森のリンゴ屋です」津軽弁のりんご売り来る秋の日の午後
           馬淵のり子

 会話部分もイントネーションは津軽弁なのだろう。二句は六音でも、会話体の強みで、ですの後、自然に一拍の休止を入れて読む。今でも売り子さんが遥々来るのかと、想像が膨らむ。

 たぷたぷにクネドリーキは浸りいて(聞いてはいたが)パンは手で食べる
           大澤 朋子

 チェコの国民食。茹でたパンのこと。クネドリーキという珍しいものを詠ったところに歌の個性が。ただ、それ自体がパンなので、新たにパンというのは重複している。結句は推敲が要る。

 自販機の中で死んでる虫たちをタオルでさっと払って終り
           宗岡 哲也

 自販機オペレーターに勤める人の歌は初めて。それは強味。どんどん仕事の歌を詠んでほしい。缶式かカップ式かにもよるが、例えばカップの中に虫が入っていたら致命的。会社は頭を絞る。

 コルセットはずせばお肉がぽよよんと音を立てます十月終わり
           紺野みつえ

 渡辺直美がテレビ画面狭しときれきれのダンスをする。太っていることを逆手に取っている。この歌も、そんな流れに乗って、もはやマイナスに見えない。多様性の一つに見えてくる。

 今のぼる金色の大き月見よと散歩の夫より電話のきたる
           佐々木順子

 夫は夜の散歩に出る。満月が見事だから見よと、電話をくれる。昼なら虹。夜なら月。夫婦が分かち合う。

 肌寒い日々がはじまり合コンによばれるたびに冬が近づく
           葉山 健介

 肌寒い日々がはじまり冬が近づく、は当り前の説明に近い。三句四句と結句の繋がりが面白いので、初句二句は、全く違うものにしたらどうか。

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