2018/01/15

短歌人会員2 その3 2018/1 #短歌

 昨日は、短歌人新年歌会。
 例年通り、神田神保町の学士会館にて。
 百名を超える参加。 
 歌会、懇親会とも、たいへん盛会。
 若い会員が増えて、雰囲気も賑やか。
 懇親会の最後は、久しぶりに小池光さんによる他己紹介。
 あいうえお順に、参加者全員の名が読み上げられ、ときに小池さんの一口コメントが入る。
 呼ばれた人は、中央に進み出て一礼する。
 これが、なんだか晴れがましくて、平等で、楽しい。
 「あと、呼ばれていない人はいませんか。」
 と小池さん。
 「あ、小池さん、自分。」
 と、近くに立つわたしが言う。
 「小池です。」
 これにて和やかに、懇親会も終了。
 短歌人の新年が明ける。


 四人の作者の歌、四首を。

 くれなゐのストール巻きて一輪の薔薇となるまで佇ちつくしたし
           冨樫由美子

 パッションが伝わってくる。一輪の花になるという童話を、どこかで読んだかもしれない。作者の、美しく、そして儚い思い。
 
 ひと息に青信号の連なりを抜けてひそかな快感を得る
           田中佐智子

 作者は車に乗っている。街中は信号が多い。信号が連動しており、渋滞がなければ、この歌のようになる。これが気持ち良い。

 われに今「そのうち」は来たり余生なれば夕餉の菜(さい)に手をぬかずをり
           伊藤  阡

 下の句は良く分かる。上の句は、「そのうち」が余生を指すと作者は言いたい。しかしこれは重複で、且つ分かりにくい。簡明に言うほうが、大概うまくゆく。

 トドマツの樹液に育つ雪虫の生態を語り声はづむ夫
           矢田 敏子

 知られていないことを詠うのも、短歌の価値。雪虫に詳しい夫を、作者は嬉しそうに詠う。読むこちらも嬉しくなる。

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