FC2ブログ
2018/01/17

短歌人会員1 その3 2018/1 #短歌

 屋根屋の職人が来る。
 増築した際、本体との接合部に三畳分ほどの長方形の屋根ができた。
 年数を経て、そこから雨漏り。
 どこから雨が漏っているのか判然としない。
 そのため、ウレタン塗膜防水工事をする。
 大雨のたびに、プラスチックのバケツを真下に置いて雨漏りを受けていた。
 その心配も、これでなくなる。

 今はもう無いわたしの生家では、大屋根から三か所は雨漏りしていた。
 子供心にそれは当たり前のことだと思っていた。
 雨漏りを友とするくらいの気持ちが丁度良い。


 五人の作者の歌、五首を。

 「お先です。」異国の人はベーカリーに達者な日本語残してゆけり
           伊藤 壽子

 流暢な口語を少しでも使えるようになるためには、しばらく現地にいる必要がある。グアテマラで覚えた一言は、ブエン・ポル・ベーチョ。食堂から「お先です」と言って出るとき。

 不条理劇みたのち「さんた、ま、りあ、りあ、りあ」口ずさむ 秋は熟れたり
           高橋れい子

 その劇を見たか見ないか、それで読みと共感が決まる歌。読者の少ない歌かもしれないけれど、回想しているセリフが面白い。結句で儚さも出ている。

 深い黒ただただ深い黒陶をみているだけで涙溢れる
           上村 駿介

 有沢螢が、歌の上でよく面倒を見ていた少年は、長じて遂にこの歌を詠む。黒陶は黒楽なのだろう。長次郎か、その後か。作者も由来も知らず、見て涙が溢れるというのは、よく分かる。

 つかのまの優しき声よ断ればセールス電話はプツリと切れて
           芦田 一子

 よくある。ただ、セールスの電話をする方は、終日壁に頭をぶつけているようなもので、敵意のない防衛方法で自分を守らないとやっていけない。性格破綻との闘いなのだ。
 
 さういふ生き方もあるんだねえと言はれて帰る空に三日月
           松岡 圭子

 作者が言われている。そういう生き方とはどんな生き方なのか、それは分からない。相手の感心した気持だけが分かる。作者の感想を言わなかったことで、すてきな歌となった。

コメント

非公開コメント

セールスの人も必死

断るこっちも必死。どうしようもないときトイレに行きますって言っちゃう。

本当にトイレに行きたいとか、差し迫ってる事柄がある時は、電話に出ないほうがいいのですが、家族からの電話というのもありますから、このところ。

No title

ですね。わたしは「仕事中なので、すみません。」と言います。