FC2ブログ
2018/01/19

短歌人同人2 その1 2018/1 #短歌

 書初めをする。
 遅い。
 でも大丈夫。
 五時間で、十二枚を仕上げる。
 そのうち十枚は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの友人へ。
 封筒に宛名を書く。
 それぞれに一筆箋で手紙を付ける。
 郵便局へ。
 封書が飛んでゆく。
 年初の仕事を一つ終える。


 四人の作者の歌、五首を。

 あを空の総帆展帆水兵(セーラー)の足大の字にひらかれてゐる
           川井 怜子

 水兵のきびきびした動き、美的な姿勢。あのイメージはどこから来るのだろう。帆船で、総員が揃って作業をしている。空の青さとセーラー服の白。コントラストが鮮やか。

 幼子は指差し見あぐ帆船のマストによりゆく赤き風船
           同

 大人の視線と幼子の視線は違う。帆船が何であるか知る由もない幼子。赤い風船は分かる。それを目で追う。大きな光景がゆったりと詠われている。

 嫌(や)な顔をされても俺らへっちゃらさ音圧勝負だロックン・ロール
           螟虫  良

 短歌人にはラッパーの若者がいれば、高齢ロッカーもいる。小樽でイタリアン・レストランをやりつつひたすらロックする作者。ポジティブ・パワーが炸裂する。

 踏切の向こう側とこちら側とでは風景が異なる
           御厨 節子

 不思議な韻律を持つ歌。四句脱落と取るのがいいのか、そんなことも気にしない方がいいのか。内容がある種シュールなので、韻律の破調も、こちらはけむに巻かれる。面白い。

 まさかとはおもえど多分英語には「どうせ」にかわる言葉はあらぬ
           有朋さやか

 ある。例えば、What happens happens.と言えば運命論的。Whatever happens happens.なら、投げやり感が出る。日本語は短縮系は優れているが、どの言語も決して侮れない。

コメント

非公開コメント