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2018/01/20

短歌人同人2 その2 2018/1 #短歌

 曇り。
 郵便局へ用事に。
 そこから長浜海浜公園へ。
 広大な広場の路面は所々濡れている。
 スケボーに水はタブー。
 注意深く水を避ける。
 ランニングプッシュとチックタックの練習。
 暫くすると、黒いバンが来る。
 女性が後ろのハッチを開け、スケボーを出す。
 滑り始める。
 おお、上手い。
 スケボーを仕舞ってから彼女の所へ。
 「上手いですねえ。」
 と言うと、
 「いえ、サーフィンが出来ない時だけだから。」
 と言う。
 サーファーが、サーフィンの練習の為にスケボーをするとは聞いていたが、初めて会う。
 いろいろ話し、
 「じゃあまた。」
 「じゃあまた。」
 と言って別れる。


 六人の作者の歌、六首を。

 母の眠るベッドの脇に椅子を置きただ見てゐたり母のその顔
           野村 裕心

 一連の題は「ミトン」。点滴の管を外してしまうので、母はミトンという拘束具を着けられている。哀れに感じつつ、作者はただ座って見ている。悲しい光景。

 京都にて郵便配るひとたちを心底えらいと思ってしまう
           松木  秀

 言葉は簡明で通じているのに、意味が確定できない。そういう歌はとても気になる。にて、が妖しい。作者の居場所ではなく、京都の郵便配達夫のことなのかと思わせるところが胆。

 雪かづく月山目指し走りゆく左沢(あてらざわ)線気動車二輌
           荘司 竹彦

 月山という神秘を秘めた名。左沢という出色の固有名詞。この二つで決まる。あとの言葉もきっちり効いている。

 深夜十二時に店に寄りたるYさんはパチンコ店の掃除の帰り
           前田 靖子

 題は「コンビニ」。一連からするとコンビニを経営しているようである。それが分かると作者の目線が分かる。顧客と言葉を交わすこともあるだろうし、いろいろ分かってくる。生活の歌。

 戦闘機ステルス嘉手納基地にくる映画の撮影ではありません
           謝花 秀子

 あの黒々とした禍々しい機体。戦争がそこに立っている。そのリアルさは、本土の基地と無縁の人間にはイメージが難しい。まさに映画ではない。

 ユーチューブ飽かず見つづけ白むころ中島みゆきは「泣け」と迫りぬ
           松村  威

 十代二十代の行いと、五十代六十代の感情が合体した歌。テレビに出ない中島みゆき。ファンは多い。屈折した思いも総浚いしてゆく。顔の表情も歌の迫力もすごい。

コメント

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京都にて

京都にて、が「自分が京都にいて」と読めてしまうことに全く意識が行ってませんでした。京都で郵便を配る人を、住所の複雑さから(登別から思って)心底えらいと思う、の意味でした。推敲不足の感あり。ありがとうございます。

No title

いえいえ、いつも面白い歌を楽しませてもらっております。ありがとうございます。