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2018/01/21

短歌人同人2 その3 2018/1 #短歌

 うす曇り。
 海も山も、靄がかかり白い。
 真鶴半島までは見える。
 その先の小田原、湘南は、靄の中。
 明日はこの冬一番の寒さという。
 しだいに体は慣れて、寒さもあまり苦にならなくなった。
 あちこちに居る子どもたち。
 どうしているかと、靄を見ながら思う。
 「元気?」と、Lineしてみよう。


 四人の作者の歌、四首を。
 
 霧雨の無数の一絲みゆるとき皮膚あるわれを思ひつめたり
           角山  諭

 霧雨が糸になって見える。そのとき皮膚がある自分を思いつめた、というのだ。難解な歌。肉感的に自分の皮膚を感覚し、自分という存在へ答えのない思念を遡行させたということかもしれない。

 休止する兵の姿と見えし樹も震災のあと失せてしまいぬ
           小野 一雄

 戦争と震災が重なる。作者はおそらく誰にも言わなかったかもしれない。樹が休止する兵に見えていたことを。

 三十年余りを暮らす家であるもはや我が家といふべきである
           弘井 文子

 男は嫁に行かない。大概は、人の家に入らない。三十年余も経って、ようやく我が家と呼ぶべきだという女性の感慨を思うと、日本の家父長制の厳しさを今更知る。弘井さん、頑張ってきた。

 海鼠壁(なまこかべ)の蔵あり橋あり家居あり名工・長八生(あ)れしこの町
           伊東 一如

 題は「西伊豆松崎町」。町を紹介する観光の歌である。このまま町のポスターに使える。初めて訪れると、わくわくする町。明治期の岩科学校もある。長八は、鏝絵の名手。その美術館もある。

コメント

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男の嫁

父がそうで、要するに入り婿です。なんか婿養子っていうよりこんな感じですね。

母の父母はいなかったのですが、代わりの親戚がいて農家の労働力としか見ていない。

それはよいと言ってたんですが、子供である私たちもそういう扱いでしかなかったり、アッシー君扱いされていいるのは怒ってましたよ。

No title

ごく近しいところで、取り嫁取り婿の祖父母というお家があります。

今は自由ですから、そんな大変なことも減りましたね。

しかし、婿養子とはいうけれど、嫁養子とは言わない。

貧困と家父長制、どちらもきつい。ダブルできたらおしんです。