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2018/01/24

短歌人同人2 その6 2018/1 #短歌

 快晴。
 強風。 
 海は荒れ模様。
 所々、白波が見える。
 漁船は一艘も見えない。
 丹沢山系の峰々が雪で白い。
 
 草津白根山付近で噴火。
 前回の大規模噴火は三千年前というが、その後、十六回の水蒸気爆発があったという。
 百七十年に一度は噴火して来たことになる。
 北東太平洋でも大地震。


 四人の作者の歌、四首を。

 生きてゐるか死んでゐるかとわが娘をりをり吾らを見まはりに来る
           竹内 光江

 老齢の夫婦と娘の、この世の関係がよく出ている。娘の方はそんな風にはちっとも思っていない。しかし夫婦の方は、老いの僻みが身に付いている。つまり良好な関係なのだ。

 ベランダで窓拭きをればリビングに吾の欠けたる家族が遊ぶ
           河村奈美江

 自分の居ない家族を見て、そこに自分が居ないことに気づく。作者はベランダの外に出て窓を拭いている。

 わがひと世の出合ひにて多摩川上空をかぎ(・・)になり雁の渡りゆく見ぬ
           時本 和子

 わがひと世の出合ひに、何を持ってくるか。読者に交換可能だと思わせたら歌にならない。かぎになり、渡る雁。これは、一度限りの出会いに違いない。淡く、しかし確かな出会い。

 手をつけてをらぬ仕事に礼状が届きて震へ上がる冬の日
           勺  禰子

 本人は締め切りに間に合えばと思っていたら、その前に礼状が来る。怖い。礼状の主の思念に、作者は震えあがる。

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