2018/02/12

短歌人会員2 その3 2018/2 #短歌

 昨日は春の気候。
 今日はまた冬。
 風が強い。
 海面に白波が立っている。
 
 昨日の午後は熱海駅へ。
 途中、熱海へ向かう上りが酷い渋滞。
 駅に近づくと、一層の渋滞。
 駐車場も満車。
 駅前の縁石に添ってなんとか駐車。
 人と車でたいへんな混雑。
 そんな中でも、送迎の車も一般車も、静かに動くのを待ち、静かに乗降を済ませ、最後静かに去ってゆく。
 今の日本人のメンタリティーの良さを見る思いがする。
 紺碧の空と暖かい気温。
 観光に来た人々には理想の日だったかもしれない。


 五人の作者の歌、五首を。

 冬の川白く凍って対岸の老若男女渡りはじめる
           相田 奈緒

 たったこれだけの描写なのに、不思議と儀式的なイメージが伝わってくる。まるで老若男女が白装束で一斉に渡り始める、というような。背景を一切説明しないことで、歌の良さが作られている。

 看板の<の>にだけ影が落ちていて光を遮るものを探した
           浪江まき子

 看板の中の字、<の>だけが陰っている。どこかに部分だけを陰らせる物体があるはず。些末なようでいて不思議な瞬間をとらえた歌。

 ばあちゃんと暮らす幸せ嚙みしめて手助けしたり介護もしたり
           楠井 花乃

 どんな事も、人の捉え方によってマイナスにもなりプラスにもなる。プラスに捉えることは、心の糧となる。作者は幸せを嚙みしめる。したりのリフレインが、軽みを運んでくる。

 くつ下のそろわない朝あきらめてなるべく異なる二色を選ぶ
           千葉みずほ

 靴下の揃わない朝、人の行いは分かれる。作者はユニークな方法を取る。わたしの息子も同じことをする。それを見て、「やるなあ」とわたしなどは思う。

 加藤の説をたしかめるため隣駅まで歩いて探す青い自販機
           山本まとも

 一瞬、斉藤斎藤の歌かと思う。いきなり、ヒント無しで加藤の説から入るところがすごい。言葉のセンスがすばらしい。加藤の説が何なのかは問題ではない。いつか作者に聞けばよい。

コメント

非公開コメント