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2018/02/13

短歌人会員2 その4 2018/2 #短歌

 快晴。
 新聞を取りに出る。 
 強風。
 寒い。
 タイヤに被せたビニールの上の溜まり水が凍っている。
 触る。
 かちかち。
 海には白波が。

 モーグルの原大智選手が銀メダルをとる。
 「今までで一番楽しかったです。」
 と満面の笑顔。
 ただのゾーンではなく、自分の才能を最高最善に発揮できる喜びのゾーンに入っている。
 すばらしい。


 三人の作者の歌、三首を。

 うめき声聞こゆるごとし外地引揚證明書遺品整理に見つく
           矢野 義信

 父上は亡くなられた。連作によれば、兵士としてセブ島に行き、マラリアに罹患したとある。終戦後、外地を引揚げる際、證明書が発行される。戦争を証言する歌。

 山深く道に迷ひて携帯に救ひ求めしひとなどおもふ
           桐江 襟子

 遭難の形は変る。進退窮まったときの気持ちが、ふっとかすめる。観光地の山、宮島の弥山でさえ、去年十六件の遭難事案があったという。すべて助かっている。

 みつつばかりの用足しに出てまたひとつ忘れて帰る山茶花の道
           古川 陽子

 メモを取らなければ、わたしも同じことになる。一つ用を足す毎に達成感があるので、安心してしまう。山茶花の道、が明るい。一つ二つ忘れてもいいではないか。

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