2018/02/16

短歌人会員1 その4 2018/2 #短歌

 起きる。
 暗い。
 寒くない。
 コート無し、セーターだけで新聞を取りに表へ。
 家に入り、二階のリビングへ。
 パソコンのスイッチを入れる。
 湯を沸かす。
 コーヒーを淹れる。
 仕事のメールを確認する。
 夜昼逆の地域から、真夜中によくメールが入っている。
 今朝は特になし。
 夜明けまで、ゆっくりコーヒーを飲むことにする。


 五人の作者の歌、五首を。

 誤植か剽窃か 十二月号の「荻(・)島篤」とは誰なりし
           萩島  篤

 短歌人の校正は念が入っている。二人のチーム体制で、受け持ち部分を三度校正する。すべてボランティア。感謝しかない。完璧に近いけれど、間違いはある。そこを作者は巧みに歌にした。

 教壇に立ってチャイムが鳴る間あの子とずっと目が合っていた
           鈴掛  真

 人は、感情も意思もアイコンタクトで疎通する。目くばせは、典型。チャイムの秒数と思うと、長い。その長い間、ずっと目が合っている。

 逝きし者の志宿して映ゆるがに府中の蒼空(そら)に鰯雲湧く
           黑田 英雄

 作者は府中競馬場に居る。何か純粋なもの、広大なものが、作者の目を通して浮かんでくる。きっと府中と縁のある人は多い。例えば、車谷長吉を彷彿させる。 

 すりきれた和紙とも思う紋白蝶(もんしろ)のつわぶきの黄に永くとどまる
           岡本 はな

 つむじ風などに巻き込まれた蝶は、羽根がぼろぼろになる。それでもけなげに生きる。下の句は、まさに「言いおおせて」いる。練度が高い。

 日にひとつ梅干を喰い核心は吐き出し老いの対策とする
           川村 健二

 きっと身体に良い。核心は吐き出し、と殊更いうところに目を惹かれる。意志と元気の表れに違いない。

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